薬師山砲台:出入口

Battery Yakushiyama : Entrance

↑ 薬師山砲台の出入口
 分岐の左側は砲台中心部(掩蔽部や砲座)への道。右側は歩兵塹溝(塹壕)。

↓ 砲台と軍道(旧登山道コース)の位置関係

 要塞の主要施設へは、函館護国神社脇の入口から水元谷に沿う軍道を辿ってアクセスする。日露戦争当時、本要塞は以下のような想定のもと、多層的な迎撃体制をとっていたと推測される。
 北海道の孤立化を狙い、函館港の占領を目論むロシア軍は、まず函館要塞の攻略を試みるべく噴火湾方面から上陸し、函館地峡へと進撃する。これに対し、要塞側は薬師山砲台の15cm臼砲や立待堡塁の9cmカノンから榴霰弾(りゅうさんだん)を放ち、上空炸裂によって敵歩兵群をまとめて殺傷・牽制する。
 この砲撃網を突破して軍道入口に達した敵兵に対しては、薬師山砲台の塹壕に配備された保式機関砲による近接掃射が待ち受ける。仮にここをも突破して軍道を登る敵兵に対しては、さらに上方の御殿山第二砲台の塹壕から再び保式機関砲による掃射が加えられる。
 このように、函館地峡部から函館山山頂へと至るアプローチに緻密な火網を重ねることで、敵軍に壊滅的打撃を与え、要塞中枢の陥落を阻止する構造となっていた。

↑↓ 貯水池(左)と監守衛舎跡(右)

 ピクニックテーブルが置かれているあたりが監守衛舎跡。

↑ 貯水池

↑ 掩蔽部や砲座へ続く塁道

↑ 掩蔽部前庭
 塁道を右へ進むと砲座がある。