御殿山第二砲台:掩蔽部

Battery Gotenyama No.2 : Shelters (Barracks)


↑ 左から掩蔽部(兵舎)、将校室通路入口、砲台出入口トンネル

 


↑ 左側が掩蔽部(兵舎)、右側が将校室通路入口

 


↑ 5連中、右から1番目の掩蔽部(兵舎)
 左側の脚壁のレンガが大きくはがれている。
※函館産業遺産研究会 編 『函館の産業遺産 No.10』,2005 によると、ひび割れや背面土砂から供給された水が凍結して膨張し、その結果、煉瓦材が前面に押し出される凍害劣化による損傷の可能性が高いとのことである。

 


↑ 5連中、右から1番目の掩蔽部(兵舎)
 隣の掩蔽部(兵舎)へ抜けられる開口部が設けられており、右から4番目の掩蔽部まで一直線につながっている。

 


↑ 5連中、右から2番目の掩蔽部(兵舎)
 2019年3月に撮影。コンクリートアーチのひび割れ部分から漏れ出てきた水分が凍結して膨張し、脚壁の煉瓦材が細かくはがれ落ちている。
※函館産業遺産研究会 編 『函館の産業遺産 No.10』,2005 に記載されているとおりの、凍害劣化による損傷であることが、はっきりと確認できる。

↑ 5連中、右から2番目の掩蔽部(兵舎)の通気筒
 天井にある通気筒の丸穴を、真下から見上げて撮影。

 


↑ 通気筒の構造
 1894(明治27)年5月改正「砲台建築仕法通則」の附図より
 陸軍築城部本部 編 『現代本邦築城史』 第一部 第二巻 (第二章、第三章),1943.
 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/11223507/1/259 及び 245

 


↑ 5連中、右から2番目の掩蔽部(兵舎)

 


↑ 5連中、右から3番目の掩蔽部(兵舎)
 本来は掩蔽部の上部にあったはずの土砂が、爆破された前面より掩蔽部内に流入し、真っ暗な状態となっている。

 


↑ 5連中、右から3番目の掩蔽部(兵舎)
 天井の通気筒のところに、コウモリがぶら下がっていた。

 


↑ 5連中、右から3番目の掩蔽部(兵舎)の外観
 前面のコンクリートアーチやレンガ壁が倒壊して、上部の土砂が滑り落ちてしまっている。

 


↑ 5連中、右から3番目の掩蔽部(兵舎)

 



↑ 5連中、右から4番目の掩蔽部(兵舎)
 こちらも前面が土砂で完全に塞がれてしまっている。右から1番目~4番目までの掩蔽部は開口部が一直線に続いているが、右から5番目(つまり左端)の掩蔽部(材料庫)のみ奥行きが狭いため、右から4番目と5番目の掩蔽部を結ぶ開口部のみズレている。